◆窓の種類と機能 その2-2■注文住宅お役立ちコラム(17)
2019.10.11
woodplusです。
大型の台風が接近しております。
自然の驚異は計り知れないものがあります。
今回の台風も命に関わる事態です。
皆様どうぞ気をつけてお過ごし下さい。
前回に引き続き、窓の種類と機能をご紹介していきます。
・片開き窓
欧米で一般的に使われる窓で、片開きドアのような形状です。
可動域が大きいため、風にあおられて破損しないよう、ストッパーなどを付ける必要があります。
引き違い窓に比べて気密性が高く、ストッパーを付けることで防犯性能も上がります。
外開の形の場合、風を取り込みやすいことがメリットですが、
窓を開けるときには、先に網戸を開ける必要があり、夏は虫が入ってきてしまうこともあります。
メリット: 引き違い窓に比べて気密性が高い。
ストッパーを付ければ防犯になる。
外開きの場合、外気を取り込みやすい。
デメリット:外開きの場合、開閉時に網戸をどかさねばならず、虫が入ってくることも。
・両開き窓
両開き窓の場合は、通風などの機能面もさることながら、デザイン的にも開放感があります。
しかし安全面に配慮しストッパーを付けると可動領域が制限されてしまいます。
メリット: 引き違い窓に比べて気密性が高い。
ストッパーを付ければ防犯になる。
開放感がある。
デメリット:ストッパーを付けると安全性は上がるが、可動域が狭くなるので開放感が得にくい。
・突き出し窓
外倒し窓の下側が開き、外側へ突き出すようなタイプの窓です。
開けると庇のようになるので、雨の侵入を防げます。
また、すりガラスやデザインガラスなどを使うことで、開けたときでも外から見えません。
反面、通風は他の窓よりも劣り、また外側に突き出るため、室外にスペースを確保しておく必要もあります。
メリット: 開放時でも雨が入ってこない。
型板ガラスなどと組み合わせて外からの視界を遮ることができる。
デメリット:他の窓に比べて、風通しがあまりよくない。
・引き込み窓
1枚の引き戸状の窓を横方向にスライドさせて開閉するタイプ。
窓を開けたときには、壁の内部に窓を仕舞えたりします。
開放時に窓が見えなくなるため、スッキリした印象になり、大きな窓では開放感が高まります。反面、気密性はやや劣ります。
メリット: 窓を開けた際に隠れるため、開放感がある。
デメリット:他の窓に比べて、気密性が低い。
・ルーバー窓
ハンドル操作で、羽状のガラスを回転させて開閉するタイプで、ガラスの角度は自由に調節できます。
お風呂場やトイレに多く採用されますが、外部からドライバーで羽を取り外せてしまうため、
防犯対策も併せて行うことが重要です。
メリット: 開く角度を自由に調整できる。
プライバシーを確保できる。
雨が入りにくい
デメリット:防犯面が弱い
・オーニング窓
ルーバー窓と似ていますが、こちらはガラス1枚1枚にサッシが付いていて、横長のガラスを2~4枚ほど、縦に連結した窓です。
サッシがついている分、ルーバー窓よりも気密性が高いですが、逆にルーバー窓と違い、自分で交換することは非常に困難です。
メリット: プライバシーを確保できる。
雨が入りにくい。
ルーバー窓よりも気密性が高い。
デメリット:自分で交換するのは難しい。
・はめ殺し窓(FIX窓)
窓枠にガラスをはめ込み、固定した窓。
採光と眺望だけが目的で、開閉はできません。
当然通気性はゼロで、壁と比べれば断熱性能も劣ります。
メリット: 色々な形状にできる。
眺めが良くなる。
デメリット:換気はできない。
壁材と比べると、断熱性能が低い。
・ツーアクション窓 (ドレーキップ窓)
ハンドルを90度、もしくは180度ひねって開閉する窓で、縦開き/横開き、内倒し/外倒しなど、様々な形式があります。
構造が複雑なため、外から侵入することが困難で防犯性能が高く気密性能も高いです。
ただし、まだ一般的に普及が低く、値段が高めです。
またカーテンが付けられるかどうか等を、
設計段階で考える必要があります。
メリット:気密性と防犯性能が高い。
デザインが格好良い。
デメリット:価格が高い傾向にある。
・回転窓
窓の中央を軸にして回転するタイプの窓で、家の中から窓の外側を掃除できるメリットがあります。
しかし構造上、網戸を外側には設置できません。
メリット: 室内から、家の外側のガラスを拭くことができる。
換気性能に優れる。
デメリット:網戸を外側に付けられない。
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